シルビア S12型ってどんな車?

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シルビア S12型ってどんな車?

4代目となるシルビア S12型は、1983年に発売になりました。3代目シルビアから何が変わったのでしょうか?
また、シルビア S12型の販売状況は、どうだったのでしょうか?

出典:http://www.photo-ac.com/

シルビア S12型はこんな車

シルビア S12型の誕生

1975年10月に4代目シルビア S12型が発売になりました。このモデルからリアサスペンション(※1)が、セミトレーリングアーム(※2)の独立式になりました。さらに、リトラクタブル・ヘッドライト(※3)が採用されたことでも有名です。センターピラー(※4)を持つようになったためノッチバックボディ(※5)は「ハードトップ(※6)」から「クーペ(※7)」に名称が変更になりました。今回のモデルからフレームが新しくなったため、全く別のシルビアになっています。 1

※1. 主に車両において、路面の凹凸を車体に伝えない緩衝装置としての機能と、車輪、車軸の位置決め、車輪を路面に対して押さえつける機能を持つことで、乗り心地や操縦安定性などを向上させる機構である 2
※2. 自動車の独立懸架方式のひとつで、スイングアームが車軸の前方に配置され、スイングアームのピボット軸が車両の進行方向に対して斜めに配置された形式である。 3
※3. 車体内部に格納できる方式の前照灯である。 4
※4. 車体側面から見た場合の中央にある柱のこと。Bピラーともいう。 5
※5. 自動車の形状の1つである。「3ボックス形」と同義であり、セダンの大部分やクーペの一部で、キャビンとトランク部分(ラゲッジスペース)の区別がはっきりした外観の型の乗用車の総称。 6
※6. 自動車のボディスタイルのひとつである。 7
※7. 自動車の種類のひとつであり、1列の主座席を有し、2枚ドアの、箱型乗用車。 8

シルビア S12型は全グレードにターボチャージャー搭載

4代目シルビア S12型は、すべてのグレードにおいてターボチャージャー(※1)を搭載しています。後期型になるとツインカムターボ(※2)に変更し冷却方式を水冷式(※3)に変更しました。これによりさらなる加速が可能となりシルビアの走行性能が強化されました。 9

※1. 排気の流れを利用してコンプレッサ(圧縮機)を駆動して内燃機関が吸入する空気の密度を高くする過給機である。 10
※2. カムシャフト(※4)2つ独立してあるもののこと。 11
※3. 冷却水をパイプで循環させる方式。 12
※4. エンジンの構成部品の一つで、バルブを開閉する各気筒のカムをまとめて1本に備えているシャフト(軸)である。 13

シルビア S12型はデザインが失敗

4代目シルビア S12型の目指したのは、「スポーティ性」と「ファッション性」が高次元で両立した次世代の本格的スペシャルティでした。当時、「白い稲妻」をキャッチコピーにしていました。しかし、ユーザーが興味を示したのは、スポーティーな走りの方でした。そのためデザインの評価は、同じ時期に販売されたホンダのプレリュードに比べて、高評価は得られませんでした。日産は、ターボチャージャーに力を入れすぎました。スポーツカーの開発は、バランスが非常に難しいということが、シルビア S12型から良くわかりました。 14

売上が厳しいシルビア

シルビア S12型は、車高短(※1)とデザインが日産らしくないという理由から売上は、低迷していました。そのため3代目シルビアよりも売上が落ちてしまいました。さらに、1986年には、姉妹車のガゼール(※2)も廃止され、モデルチェンジを繰り返してきましたが、静かに生産終了していきました。 15

※1. 主に自動車を改造して車高(最低地上高=ロードクリアランス)を落とす改造手法、または車高を落とした状態のことである。 16
※2. 日産自動車で生産されていたクーペ型乗用車である。 17

まとめ

あれこれ面白い発想を仕掛ける日産ですが、なかなか売上が伸びません。それだけスポーツカー市場で人気を勝ち取るには一筋縄ではいかないということだと思います。しかし、日産は諦めません。ここまでの開発経験を次期モデルのシルビア S13型で活かされ、ついに花開く時が来ます。これ以降も進化を続けていくシルビアから目が離せません。