シルビア S10型ってどんな車?

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シルビア S10型ってどんな車?

2代目となるシルビア S10型は、1975年に発売になりました。初代シルビアから何が変わったのでしょうか?
また、シルビア S10型の販売状況は、どうだったのでしょうか?

出典:http://www.photo-ac.com/

シルビア S10型はこんな車

シルビア S10型の誕生

1975年10月に2代目シルビア S10型が発売になりました。エンブレムにも「NEW Silvia」と書かれており、初代シルビアから全く新しいシルビアが誕生しました。シルビア S10型のコンセプトは、「北米市場向けのセクレタリーカー(※1)」だそうです。ハードウェアの面でも初代シルビアとの繋がりは、全くありません。初代シルビアから新しく生まれ変わったシルビア S10型の誕生です。 1

※1. 安価な小型車のこと。 2

サニーのシャーシを採用

シルビア S10型は、B210型サニーをベースにしています。そのためシルビア S10型のセールスポイントと言える部分は、ありませんでした。なぜサニーのシャーシをベースに開発を進めたのでしょうか?それは、シルビア S10型に搭載するはずだったエンジンに秘密があったからです。 3

ロータリーエンジン搭載予定だった?

2代目シルビア S10型は、ロータリーエンジン(※1)を搭載して販売する予定だったそうです。ロータリーエンジンと言えば、マツダRX-7で有名なエンジンです。スポーツカー乗りのオーナーさんならご存知だと思います。しかし、オイルショック(※2)が起こってしまいロータリーエンジン搭載計画は没になりました。そして急遽ブルーバードのエンジンを搭載して発売されました。シルビア S10型で汎用のシャーシを使用した意図は、ロータリーエンジンを載せるためでした。それも夢と終わり、結局、何のセールスポイントもないまま販売日を迎えることになりました。 4

※1. 一般的なレシプロエンジンのような往復動機構による容積変化ではなく、回転動機構による容積変化を利用して、熱エネルギーを回転動力に変換して出力する原動機である。 5
※2. 1973年(第1次)と1979年(第2次)に始まった(ピークは1980年)、原油の供給逼迫および原油価格高騰と、それによる世界の経済混乱である。 6

またもや不評!シルビアピンチか?

シルビアの試練は続きます。当時のライバル車はトヨタ セリカで、月間2,000台程度しか売れなかったシルビア S10型は、セリカに販売数で足元にも及びませんでした。北米市場では、女性オーナーに好評でしたが、国内では、酷評が相次ぎ売れ行きは良くありませんでした。
2代目シルビア S10型の大きな誤算は、やはりロータリーエンジンを搭載できなかったことにあります。ロータリーエンジンこそが、今回のシルビア S10型の大きなセールスポイントでありそれ以外は、全く目新しいものではなかったからです。 7 8

まとめ

不運続きのシルビアですが、日産は、これで諦めたわけではありませんでした。そもそも2代目シルビア S10型の開発計画もロータリーエンジンが搭載できていれば、このような結果にはなっていませんでした。この開発経験を次期モデルのシルビア S12型で活かされることになります。これ以降どんどん進化していくシルビアから目が話せません。